2007年7月28日土曜日

模様替え

「・・・あ、れ・・・」
入った瞬間、見たことがない光景に目を疑う。
「どうした、奴隷二号。『謎』がみつかったならさっさと報告しろ」
そんなことより、この状況を聞きたかったが・・・
「みつかったのか?」
心にもない純真スマイル・・・殺されるぞ、マジ。
今回はデータ化したものをこの、助手に渡す。探偵は・・・
「はぐはぐっ・・・」
季節モノらしく冷やし中華を食っている・・・かぞえたとこ12枚目。
「ふむ。。。」
考え込むようにパソコンに向かう。
「なあ、」
さらに積みあがった皿で顔がもう見えなくなりそうな探偵に言う。
「ここの家具とかどーした?」
「はぐはぐはぐ!」
「わかんねーよ!!」
ほとんど飲み込むように麺を貪り食って、やっとこっちをまともに見た。
「吾代さん、何?」
「だから、ここにあった家具とかは?かわってんじゃねーか。」
まあ、前よりはセンスよくなったか・・・?
「えっと、この前のHAL騒動のときに事務所ぼろぼろになったでしょ。はぐっ!」
ずるずるずる・・・
「それで、家具を新しく・・・もらったの。」
異様に言葉を濁す。
「てーことは、前の家具はすてたのか?」
「うん」
そういって、また、冷やし中華に向かう。
「まあ、センス悪すぎたしな。社長。」
―それでもなぜだ?少し、さびしく感じんのは?―
ヒュッ
「ドアッ!?!」
「ない。」
データCDがクビに飛んできたのを頭を下げてよけた。CDが壁に食い込む。
不満げな声を出したのは探偵の助手だ。
「『謎』がないものばかりだ。やり直せ。期日は明日の朝。」
「無理だ!!」
なにかんがえてんだよ・・俺。
「無理?それは、我輩の頼みが聞けないということか?」

それでも、なんかさびしいな・・・

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小説です。思いつきで書きました。
いま、吾代さんはなにをしているのでしょうか?