「・・・あ、れ・・・」
入った瞬間、見たことがない光景に目を疑う。
「どうした、奴隷二号。『謎』がみつかったならさっさと報告しろ」
そんなことより、この状況を聞きたかったが・・・
「みつかったのか?」
心にもない純真スマイル・・・殺されるぞ、マジ。
今回はデータ化したものをこの、助手に渡す。探偵は・・・
「はぐはぐっ・・・」
季節モノらしく冷やし中華を食っている・・・かぞえたとこ12枚目。
「ふむ。。。」
考え込むようにパソコンに向かう。
「なあ、」
さらに積みあがった皿で顔がもう見えなくなりそうな探偵に言う。
「ここの家具とかどーした?」
「はぐはぐはぐ!」
「わかんねーよ!!」
ほとんど飲み込むように麺を貪り食って、やっとこっちをまともに見た。
「吾代さん、何?」
「だから、ここにあった家具とかは?かわってんじゃねーか。」
まあ、前よりはセンスよくなったか・・・?
「えっと、この前のHAL騒動のときに事務所ぼろぼろになったでしょ。はぐっ!」
ずるずるずる・・・
「それで、家具を新しく・・・もらったの。」
異様に言葉を濁す。
「てーことは、前の家具はすてたのか?」
「うん」
そういって、また、冷やし中華に向かう。
「まあ、センス悪すぎたしな。社長。」
―それでもなぜだ?少し、さびしく感じんのは?―
ヒュッ
「ドアッ!?!」
「ない。」
データCDがクビに飛んできたのを頭を下げてよけた。CDが壁に食い込む。
不満げな声を出したのは探偵の助手だ。
「『謎』がないものばかりだ。やり直せ。期日は明日の朝。」
「無理だ!!」
なにかんがえてんだよ・・俺。
「無理?それは、我輩の頼みが聞けないということか?」
それでも、なんかさびしいな・・・
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小説です。思いつきで書きました。
いま、吾代さんはなにをしているのでしょうか?